ワキガと肥満には因果関係がなかった!意外と知らない真実とは?

次の方程式があります。

肥満=多汗=ワキガ臭が強い…

この方程式にあるようなワキガと肥満には因果関係はありません。

一般的に、肥満体型の人は発汗量が多いです。

そのため、「肥満=多汗=ワキガ臭が強い…」というイメージを持たれることが多いんです。

肥満度(BMI値)とワキガの臭いの強度の相関解析を行った研究結果があります。

肥満の度合いとワキガの臭いの強さには相関が見られなかったのです。

さらに被験者の「汗のかきやすさ」そして「試験期間中の発汗量」についても調査しています。

これらについても臭いの強さとの相関関係は見られなかったのです。

ワキガの臭いは脇から分泌された汗に含まれる成分が皮膚に存在している常在菌に代謝されることによって発生します。

この結果は、単純に「汗をかくほど臭いが強くなる」というわけではありません。

汗の中に含まれる成分や濃度や腋の下での分解速度といったものが、臭いの強さに影響していることが推測されています。

ワキガの臭いの強さやワキガの臭いのタイプの年代間における差異というのは、生活習慣や食習慣の差や、他には加齢による体質の変化などが原因として考えられます。

それと、同時に行った食習慣の調査では、ワキガの臭いの強さの差が顕著だった10~20歳代と30~40歳代との間で食習慣に差は見られなかったのです。

この結果から、30歳代以降に見られるワキガの臭いの強さの減少やワキガの臭いのタイプの変化は、加齢による基礎代謝の低下や、分泌成分の変化によるものだと推測されるのです。

太っていると汗をかきやすいため臭い?

肥満の人は、そうでない人と比べて、より汗をかきやすい傾向にあります。

さらに肥満者は、臭いやすい「悪い汗」をかきやすいので注意が必要なんです。

肥満者が汗をかきやすい理由を以下に示します。

人は日常活動を通じて体の中に多くの「」を発生させます。

この熱をたえず体外に放出することで恒常性を保っているのですね。

いっぽうで、肥満の人の厚い「皮下脂肪」は熱の体外への放出をブロックします。

そうすることで、体温を上がりやすくするのですね。

そして、その体温を下げる手段としてより多くの「発汗」が必要となるのです。

そのため、肥満の人は普通の人より汗をかきやすくなってしまうんです。

肥満の人は普段から運動をしていない人が多いので、ちょっと動いただけでも大量の汗をかいてしまうんです。

これは、肥満の人が一定の運動量に対する酸素の摂取能力が低いことにも関係があるようです。

ワキガの本当の原因

ワキガの臭いの元はアポクリン腺から出る汗です。

汗を出す汗腺には、エクリン腺とアポクリン腺の2つの種類があります。

この内、ワキガの原因となるのはアポクリン腺から出る汗なんです。

汗自体は無臭なのですが、脂質・タンパク質・糖質やアンモニアなどの成分を含んでいて、ややベタベタしてるんです。

この汗が皮膚の表面の常在菌と混ざり合うことで、ワキガ特有の臭いを発するんです。

皮脂と混ざると臭いはさらに強くなります。

そして、エクリン腺から出るサラサラとした汗と一緒に蒸発すると、周りの人にも臭いが届くんです。

ワキガは、アポクリン腺の数とアポクリン腺から発する汗の量が多い人に見られる症状です。

アポクリン腺があるのは、脇・乳輪・外陰部・外耳道など限られた場所だけです。

それ以外の場所でワキガは起きないのです。

肥満の人は、汗をかきやすい傾向にあります。

人の身体が絶えず発している熱というのは本来自然に放出されるものです。

しかし肥満の場合は脂肪が邪魔をするので、適切に熱が放出されないのです。

熱を放出するために多くの汗が必要となります。

大量の汗は衣服を湿らせて雑菌が繁殖しやすい状況を作ってしまいます。

この雑菌が、臭いをきつくする原因ですね。

特に、汗をそのままにしておくと臭いは悪化するんですよ。

ですから、汗をかいたらすぐに拭き取るようにしましょう。